症例14
上下の顎の環境を整えてから入れ歯を入れた症例
症例について
「上の入れ歯が落ちやすい。よく咬めない。」ということで来院されました。
治療前
上下の残っている歯に平たい金属キャップが被せてありました。この上に総入れ歯が乗せてある状態でした(上段写真)。咬み合わせ平面は理想(黄線)よりも後ろ下がりでした。


上顎の環境を整えます
上顎の型をとり、石膏模型を作ります。それをシンラシステムという器具で分析します。(上段写真)その結果、正面から見ると顎の土手の左右の高さのアンバランスが認められました。簡単な外科処置でそれを修正します。(中断写真)理想的な咬み合わせの平面で入れ歯を作ろうとすると、入れ歯が入るだけのスペースが足りません。簡単な外科処置で、これを修正しました。(下段写真)



下顎の環境を整えます
下顎の前歯(矢印)は、骨ごと上にせりあがってしまっています。適切な前歯の形を再現するために歯周外科を行い、元々かぶっていた金属キャップをはずして被せ物をいたしました。


術後
咬み合わせのラインが理想的(鼻の下と耳の穴を結んだ線(黄線)に平行)になり(上段写真)、「上の総入れ歯がおちなくなり、良く咬めて見た目もいい」とおっしゃっていただけました(下段写真)。
(担当医:長谷川)
各症例の費用、治療期間、副作用、リスクについて
症例⑭ | |
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費用 | 約80万円 |
期間 | 約1年半 |
リスク | 長期間使用すると入れ歯が緩くなる可能性がある |