松翁会歯科診療所
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03-3201-3362

診療時間:9:00~19:00(※第4金曜日は9:00~18:00)
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むし歯の治療法
Shouohkai Dental Clinic

むし歯の治療法

第1段階:C0

歯の表面のエナメル質の内部に、脱灰の初期の白斑が生じます。肉眼的にはむし歯の穴が認められないものです。再石灰化により、正常に復する可能性があります。

2)第2段階:C1

むし歯がエナメル質の中にとどまっていますが、再石灰化は期待できない状態です。エナメル質には神経がきていないので自覚症状がなく、なかなか存在に気づきません。

3)第3段階:C2

エナメル質の内側は象牙質という組織です。この部分にまでむし歯が進むと、神経(歯髄〈しずい〉)とつながっているために種々の自覚症状が出てきます。すなわち、冷水や甘いものがしみることがあります。強く噛むと痛むこともあります。象牙質エナメル質よりもはるかに軟らかいので、ここまで達したむし歯は急速に拡大進行します。

4)第4段階:C3

C2を放置しますと、むし歯が象牙質の深層に達し、熱いものがしみたり、睡眠中にひどく痛んだりしてきます。これは神経に明らかな炎症が起きているので、歯髄(神経)をとります。この状態でも我慢強く、鎮痛剤の連用などで乗りきると、痛まなくなることがあります。これは、治ったのではなく、神経が死んでしまい痛みを感じなくなったのです。C1以降では、むし歯が放っておいて自然に治ることはありません。

5)第5段階:C4

歯の崩壊がさらに進むと、ほとんど根だけ残った状態になります。この段階までくると、抜歯しか方法がないことが多いようです。また、たとえ根を治療して残しても、神経が死んだあるいは除去した歯は数年たつと枯れ木のようにもろくなり、折れたり割れたりして抜歯に至ることが多くなります。

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標準治療

1)第1段階[問診と診査]

痛みがあるかないか。痛むならば、いつどのように痛むかを詳しく聞きます。歯や顎(あご)をみるだけではなく、噛み合わせ状態や顎の動きも調べます。診査には多くの場合レントゲン撮影をします。レントゲン撮影は、顎全体を1枚のフィルムで撮影するパノラマ撮影と個々の歯を撮影するデンタル撮影があります。歯髄(神経)の健康状態を調べるには、歯に微小な電流を流す歯髄診断器を用いることがあります。

2)第2段階[軟化象牙質の除去]

エナメル質はほとんどすべてが無機質ですから、むし歯の脱灰によって溶け去ります。しかし、象牙質は約30%の有機質と水分でできているので、脱灰後も軟らかい基質が残ることになります。

これを軟化象牙質といい、その中には引き続き脱灰を進行させる酸や細菌が含まれています。したがって、むし歯の進行を防止するために、歯を削ったり、刃物でかきとって除去します。

その際に、歯髄が出てきたり、出そうな状態になると、歯髄を鎮静させ、保護するための貼薬やセメントを置いて覆髄(ふくずい:覆罩〈ふくとう〉)処置をします。これらの処置には、しばしば表面麻酔(あらかじめ、注射のさす時の痛みを和らげるために歯肉の表面に麻酔薬を塗布)や浸潤麻酔を行います。

3)第3段階[充填(じゅうてん)またはクラウンの装着]

比較的むし歯が小さければ、充填処置(いわゆる詰め物)をします。その場合に、残った歯質が欠けないように、あるいはむし歯になりやすいところを予防的に充填するために、また充填したものが外れないように歯を削ります。これを窩洞(かどう)形成といいます。

むし歯が大きければ、全体を覆うクラウンをかぶせるので、それに適した形に歯を削ります。これを支台歯(しだいし)形成といいます。

このように、小さいと思っていたむし歯でも、大きめに削る必要があります。クラウンは、必ず歯型をとって歯科技工士が作りますが、充填は型を採る場合(金属やセラミック)と直接つめるもの(レジンと呼ばれる合成樹脂)があります。

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治療例について

クラウンの例(健保適応) 前歯のクラウンの例
(メタルボンドクラウン、保険適応外)
保険の金属冠 メタルボンド冠
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生活上の注意/予防

  • 食事や間食は規則正しくとって、砂糖を控えます。
  • 硬い食品をよく噛んで食べれば、唾液の自浄作用が期待できます。
  • 歯ブラシ、歯間ブラシ、デンタルフロスなどを適材適所に使って、正しい歯磨きをします。
  • フッ素化合物を歯科医院で歯面に塗布してもらいます。
  • フッ素、デキストラナーゼ、クロルヘキシジンなどの薬剤の入った歯磨剤を使います。
  • むし歯になりやすい部分をあらかじめ予防充填しておきます。
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むし歯の治療について

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